2006年01月26日

街でうたっていると

ドシャーン ガシャーンという不快な音が聞こえた

次第にその音がこちらに近づいてくる

酔っぱらったサラリーマンが お店のシャッターを足蹴にしながら

やってきたのだ!

臆病な僕は 何とも態度を決めかねて そこにそうしているのだった

前奏も終わり さて という歌い出しのことだったので その気がかりな熱を帯びた疾風が通過するまで

僕は壊れたレコードのように前奏を繰り返し 歌いだしを敬遠するのだった

そのサラリーマンは 僕の座っているすぐ隣のお店のシャッターをもドシャーンと思いっきり足蹴にして

そして 確かに 僕を視界に入れ どうするかと思えば 僕のところを少し迂回して 次のシャッターへ向って行った そして ドシャーン!少しだけ カッとなった

かなりキレている

女にふられたのか

仕事で嫌なことがあったのか

彼が正しかろうが間違っていようが 

そうやって核爆弾のように感情をあらわにしている人間に対して

僕はおどおどしながら 過ぎるのを待つしか無かった

ミュージシャンの端くれとしてどうとらえたらよいか?

少なくとも、そのサラリーマンを屈服させるだけの気概がミュージシャンとしてなかった

そう考える

モールに響かせたのは僕の歌声ではなく 彼の怒りの打楽器だった

彼の怒りは 僕のうたよりもよっぽどクリアーですっきりしていた

今の僕はこんなもんなんだなって思いながら 街をあとにした

しかし ここに街で歌う意味がある

ライブハウスとは違う意味がある

街は半端な唄うたいを許さない

ずーっと前に学んだことでもあった





posted by soullady at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | STREET STORY
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