僕は自分のペースがかなり落ちたことを感じていた。あごがあがり呼吸のリズムも乱れているのがわかる。後方から他の選手に抜かれるたびに自分の遅さを指摘されているような気になり、気持ちも萎えた。
それでも走るしかない。見えていた『武』や『なめかた』の背中も もはや見えない。
ヒタヒタと足音が後ろから近づいてくる度に『いぐち』に抜かれると思った。それほど自分のペースはダウンしていた。
そんな中、声をかけて僕を抜いていく青年がいた。僕はその青年に付いていこうと決めた。
速いペースだけど付いていけないペースではない。ここで頑張ろう!
1kmくらいその人の後をついて走った。しかし、徐々に距離をあけられていった。
『なめかた』は『武』を抜いたのだろうか?
大会前は大人げなく大口を叩いて皆を挑発していたけど、1位になれそうにないな…
せめて『いぐち』には抜かれないようにしないと…
もはや ゴールを目指して重い足を運ぶだけ、苦しかった。
苦しくなって初めて、沿道に出て投げかけてくれる声援が胸にしみた…
この寒い中 声援をくれる子どもやおばあちゃん、おじいちゃん…
「がんばれ〜」という言葉がしみてしみて たまらなかった…目頭が熱くなった…
視界にゴールの十日町中学校が入ってきた。あと少し…。足取りは少し軽くなった。
あと少しでFINISH!
―つづく
2006年01月03日
vol.5
最初は軽快に足が運べた
自分でも速いかな、と思うくらいのペースで推移していった
少しペースを落とさないと後半きついかな、と考えたけれど久しく長距離走から遠ざかっていたので、ペース配分を変に考えて、力を出し切れずに終わるよりも、最初からイケるところまでイってしまおう と思った。
つらくなったら、誰かの背に付いて行き、必死でこらえてゆこうと考えた。
よくランニング・ハイと言うように、苦しさを耐え続けているとふと楽になることがある。これは経験したことがある。
そんな作戦を考え、最初からハイペースで走った。
そのときは男6人衆の中でもトップを走っていた。
2km過ぎだろうか、『武』が僕を抜いていった、3km過ぎだろうか『なめかた』が抜いていった。序々にペースダウンしてゆく僕を二人は力強く抜いて行った。
このとき、ふと「負けるかもっ!」と感じてしまった。
無理すればついていける。でも、そうしたら10kmもたないだろう。
ここはこのペースでいこう、そう考えた。二人だってペースダウンしてくるかもしれない。
呼吸のリズムを確認しながら自分のペースを刻んでいこう。
ゆるやかなカーブを抜け直線道路に出ると『武』の背中が見えた、そして『なめかた』の背中も見えた、その先に折り返し地点が見えた。さほど遠くはない。心なしか『武』の足取りも重そうだ。このままいけば追いつけるかも…
折り返してきた『武』はすれちがうとき、手を叩いて僕をあおった(ように見えた)。
「くそー 追いつくぞー」
つづいて 『なめかた』とすれちがう。
『なめかた』はポーカーフェイスで疲れの色が見えなかった。このまま『武』を抜くんじゃないか と思った。
折り返してしばらく走ると『いぐち』とすれちがった。
『いぐち』は笑顔で僕に合図を送った。足取りもしっかりしていた。「まずい『いぐち』に追いつかれるかもしれないっ!」と思った。
しばらくすると『ごっか』とすれちがった。
見るからにキツそうだった。心の中で頑張れと思った。
最後に、『なお』とすれ違った。6人の中で尻を走っていたが、余裕のある走りをしていた。
折り返し時の順位は、1位武 2位なめかた 3位Soul Lady 4位いぐち 5位ごっか 6位ナオだった。
―つづく
自分でも速いかな、と思うくらいのペースで推移していった
少しペースを落とさないと後半きついかな、と考えたけれど久しく長距離走から遠ざかっていたので、ペース配分を変に考えて、力を出し切れずに終わるよりも、最初からイケるところまでイってしまおう と思った。
つらくなったら、誰かの背に付いて行き、必死でこらえてゆこうと考えた。
よくランニング・ハイと言うように、苦しさを耐え続けているとふと楽になることがある。これは経験したことがある。
そんな作戦を考え、最初からハイペースで走った。
そのときは男6人衆の中でもトップを走っていた。
2km過ぎだろうか、『武』が僕を抜いていった、3km過ぎだろうか『なめかた』が抜いていった。序々にペースダウンしてゆく僕を二人は力強く抜いて行った。
このとき、ふと「負けるかもっ!」と感じてしまった。
無理すればついていける。でも、そうしたら10kmもたないだろう。
ここはこのペースでいこう、そう考えた。二人だってペースダウンしてくるかもしれない。
呼吸のリズムを確認しながら自分のペースを刻んでいこう。
ゆるやかなカーブを抜け直線道路に出ると『武』の背中が見えた、そして『なめかた』の背中も見えた、その先に折り返し地点が見えた。さほど遠くはない。心なしか『武』の足取りも重そうだ。このままいけば追いつけるかも…
折り返してきた『武』はすれちがうとき、手を叩いて僕をあおった(ように見えた)。
「くそー 追いつくぞー」
つづいて 『なめかた』とすれちがう。
『なめかた』はポーカーフェイスで疲れの色が見えなかった。このまま『武』を抜くんじゃないか と思った。
折り返してしばらく走ると『いぐち』とすれちがった。
『いぐち』は笑顔で僕に合図を送った。足取りもしっかりしていた。「まずい『いぐち』に追いつかれるかもしれないっ!」と思った。
しばらくすると『ごっか』とすれちがった。
見るからにキツそうだった。心の中で頑張れと思った。
最後に、『なお』とすれ違った。6人の中で尻を走っていたが、余裕のある走りをしていた。
折り返し時の順位は、1位武 2位なめかた 3位Soul Lady 4位いぐち 5位ごっか 6位ナオだった。
―つづく
2006年01月02日
vol.4
すごい雪だ!民家の2階付近まで雪が積まれている。まるで会場まで案内してくれるかのように雪壁が両脇をつづいてゆく。
十日町という町の名を付近の看板や標識に目にするようになるにつれて、新たな思いが湧いてきた。「そう言えばここら辺って 地震の被害の大きかったところだよな」。
十日町中学校は、雪の中にあって、その全貌すらよくわからなかった。入り口付近だけが所々、除雪されていた。受付会場である体育館も1Fの窓や扉はすべて板で封鎖され、2Fの窓のみが外の白い空を見せていた。体育館の半分くらいがスポッと雪の中に沈み込んでいる感じである。
下写真【会場に着き VOXYから降りる一行 寒そ】
2006/01/02/D506i
下写真【雪の中の十日町中学校 雪のためこの中学校の全貌はよく見えない】
2006/01/02/D506i
ストーブが炊かれ 参加者はストーブを囲むように、思い思いにスタートを待っていた。
若干、震災時に避難所となった体育館の様子と重なって見えた。もちろん人々の表情はまったく違うが。中にはサンタクロースの格好をして、子どもたちにプレゼントを配っている参加者もいた。楽しんでるんだなあと思いながら ちょっと時期外れなサンタに苦笑い…
下写真【体育館で ゼッケンをつける ナオ&なめかた 若干緊張気味か】
2006/01/02/D506i
開会式では、この大会が27回目であること、昨年は震災で中止になったことを知った。
僕たちはおそろいのオリジナルTシャツを着た。
胸には、武のうた『駄目人間』の歌詞の一部「駄目人間じゃないだろう 僕らはこんなに 生きているのだから」とプリントされている。
もしかしたら周囲からは、かなり怪しげな団体に見えたかもしれない(笑)
ハーフ、10km、5km、3kmの4種目で僕らが参加するのは10km。
ついにスタートラインに立った!
スタートの号砲は鳴り響き 僕らはいっせいに駆け出した!
【2006年1月3日新潟日報】地域面にこのスタートの模様が写真入りで載っています
僕ら6人の姿も写ってます ウォーリーを探せ気分で見てみてください(笑)
ヒント 武→時計を見てる 武から左に なめかた おいら いぐち 後方に ナオ ごっか
―つづく
vol.3
翌日のマラソンのスタート時刻は午前10:30、早朝ではないが、前日の夜の過ごし方は大事だ。とは言え せっかく元旦に一同が集まったのだ。お酒を酌み交わさないわけにはいかない。
近くのコンビニでお酒を買い、軽く乾杯した。この場面でお酒の力で相手を戦闘不能にしようとするこそくな輩もいたが、『ごっか』以外はみなストイックに対応していた(笑)
正直、僕には自信があった。少なくともこの6人の中では2位には喰い込めると考えていた。
一番意識していたのは『武』。どうにかして、彼の鼻を折りたかった。
僕たちは6人各々の予想順位を競馬のように考えた。
おいらの予想は次の通り
1位 おいら
2位 なめかた
3位 武
4位 いぐち
5位 ナオ
6位 ごっか あくまでおいらが1位だった。『武』は強敵だけど膝に故障を抱えていたし、それほどではないと思っていた。
各々がこのような予想を紙に書き、当てた者は外れた者に飯をおごってもらえることにした。
この予想でわかったのだが、意外にも『いぐち』が僕に勝つ気でいたのにはびっくりした。
時計の針は午前0時を回り、明日のことを考え、寝ることにした。
6畳間に大の男6人が 寝場所の確保にしのぎを削りながら修学旅行のような夜を過ごすのだった。
早く寝て、他の5人に体調面で差をつけておきたいところ…誰もがそんな焦りを持っていたような気がした。
ところが…
皆 寝ようと静かになりかけた頃 部屋の大型テレビからアダルト映像が流れ始めたのである。
眠りに向い、遠のきつつあった意識は、一気に呼び戻された。
修学旅行の夜に逆戻り。この部屋のオーディオシステムはサラウンドになっていて、ちょうどおいらの耳元にスピーカーが据えられていた。波のように押し寄せる桃色の声に、むっつり助平(スケベイ)な僕には、正直、やばつらかった。
このAV作戦は、有効だったと思う。皆 どうしても寝付けないようだった…(笑)
一人目の女優から 二人目に変わった頃 ふいにTVが消された。
作戦を考えた本人の耳元にもスピーカーがあったのだ。自分の作った落とし穴に、自分も落ちることに気づき、消したのだ(翌日談)。彼の作戦はことごとく失敗に終わったと言っていいだろう(笑)
その後のことはおぼえていない…
気づくと目覚ましが鳴り、朝を迎えていた。若干、まだ眠いが さほど体調は悪くない。
序々に高まる緊張感。
僕らは受付会場でスタート地点でもある十日町中学校に向った。
―つづく
近くのコンビニでお酒を買い、軽く乾杯した。この場面でお酒の力で相手を戦闘不能にしようとするこそくな輩もいたが、『ごっか』以外はみなストイックに対応していた(笑)
正直、僕には自信があった。少なくともこの6人の中では2位には喰い込めると考えていた。
一番意識していたのは『武』。どうにかして、彼の鼻を折りたかった。
僕たちは6人各々の予想順位を競馬のように考えた。
おいらの予想は次の通り
1位 おいら
2位 なめかた
3位 武
4位 いぐち
5位 ナオ
6位 ごっか あくまでおいらが1位だった。『武』は強敵だけど膝に故障を抱えていたし、それほどではないと思っていた。
各々がこのような予想を紙に書き、当てた者は外れた者に飯をおごってもらえることにした。
この予想でわかったのだが、意外にも『いぐち』が僕に勝つ気でいたのにはびっくりした。
時計の針は午前0時を回り、明日のことを考え、寝ることにした。
6畳間に大の男6人が 寝場所の確保にしのぎを削りながら修学旅行のような夜を過ごすのだった。
早く寝て、他の5人に体調面で差をつけておきたいところ…誰もがそんな焦りを持っていたような気がした。
ところが…
皆 寝ようと静かになりかけた頃 部屋の大型テレビからアダルト映像が流れ始めたのである。
眠りに向い、遠のきつつあった意識は、一気に呼び戻された。
修学旅行の夜に逆戻り。この部屋のオーディオシステムはサラウンドになっていて、ちょうどおいらの耳元にスピーカーが据えられていた。波のように押し寄せる桃色の声に、むっつり助平(スケベイ)な僕には、正直、やばつらかった。
このAV作戦は、有効だったと思う。皆 どうしても寝付けないようだった…(笑)
一人目の女優から 二人目に変わった頃 ふいにTVが消された。
作戦を考えた本人の耳元にもスピーカーがあったのだ。自分の作った落とし穴に、自分も落ちることに気づき、消したのだ(翌日談)。彼の作戦はことごとく失敗に終わったと言っていいだろう(笑)
その後のことはおぼえていない…
気づくと目覚ましが鳴り、朝を迎えていた。若干、まだ眠いが さほど体調は悪くない。
序々に高まる緊張感。
僕らは受付会場でスタート地点でもある十日町中学校に向った。
―つづく
2006年01月01日
あけましておめでとうございますm(_ _)m vol.2
かくて男6人衆は、この大会での6人の順位がそのまま2006年の番付になるとし、今考えれば無用なプレッシャーを自分にかけることとなったのである(=_=;)
今日は 明日に備えるべく 湯沢町にあるいぐち邸に泊まるため移動中なのである
剛好きの『ごっか』はカーオーディオでエンドレスで長渕剛を流し、ついにVOXYで剛以外の音楽を聴くことはなかった
剛の魂を奮わす歌声に 否応無しにボルテージの上がる車内 ただでさえ 熱い男たち!
途中のドライブインで夕食をとる スキー客で湯沢町は原宿のようににぎわっていた
そんなスキー客でにぎわうお土産街の一角に いぐちのアパートがあった
今夜は ここで 泊まる 果たして 寝られるのか 否 寝させてもらえるのか
下写真【道路脇には4メートルもの雪が迫っていた こんな道をうねうねとのぼって行くと
いぐち邸にたどり着いた】
2006/01/01/D506i
下写真【いぐち邸に到着するなり
とりあえず置いてあるギターを手に取ってしまう なめかた&武
唄うたいの性だね】
2006/01/01/D506i
―つづく
あけましておめでとうございますm(_ _)m vol.1
さて 僕らは年明け早々 『ごっか』のお兄さんにお借りしたTOYOTA VOXYという車で
一路 湯沢町に向かっています
次第に雪深くなってゆく真っ白な景色に 僕たちの明日を描きながら…
長岡で『駆込寺』の二人を拾い
峠を目指して さらに雪深くなってゆく道を進んで行きます
進むしかないのであります
そう 僕たちは 2日に新潟の十日町(とおかまち)で行われる 「第27回十日町新雪ジョギングマラソン大会」に参加するため 男衆6人で 湯沢町に向かっているのです
車の中は 男6人のむさ苦しい空気に包まれながらも そこは気の知れた仲間たち 抱腹絶倒の車中です
ここで 男6人を紹介しておきましょう
1.駆込寺(いぐちはやと)
2.駆込寺(なめかたゆうすけ)
3.ごっか(なかむらひろし)
4.武(たけいしさとし)
5.ナオ(すぎやまなおき)
6.Soul Lady(こんどうひでき)
以上 古町で知り合った男衆6人である
このマラソン大会への参加に「古町歌人會の集い〜男の吐息2006〜」と別名が付けられ
この者たちのあいだでは、かねてから大々的なイベントとしてあつかわれていたのである
主催する十日町はこのマラソン大会の趣旨を「雪に親しみ、楽しいマラソンの輪を地域に広げる 生涯スポーツ」とし、ごくごくほのぼのとした平和的な趣旨としているのであるが、この男衆6人にとっては そんなことはまったく頭から抜け落ちている。「俺たちの誰が一番になるのか? 果たして俺たち6人がAクラス(1,2位)、Bクラス(3,4位)Cクラス(5,6位)にどう振り分けられるのか?」といった かけ離れた趣旨になり代わり、壮絶な心理バトルが繰り広げられ、相手を挑発するといった行為が横行していたのである
―つづく
一路 湯沢町に向かっています
次第に雪深くなってゆく真っ白な景色に 僕たちの明日を描きながら…
長岡で『駆込寺』の二人を拾い
峠を目指して さらに雪深くなってゆく道を進んで行きます
進むしかないのであります
そう 僕たちは 2日に新潟の十日町(とおかまち)で行われる 「第27回十日町新雪ジョギングマラソン大会」に参加するため 男衆6人で 湯沢町に向かっているのです
車の中は 男6人のむさ苦しい空気に包まれながらも そこは気の知れた仲間たち 抱腹絶倒の車中です
ここで 男6人を紹介しておきましょう
1.駆込寺(いぐちはやと)
2.駆込寺(なめかたゆうすけ)
3.ごっか(なかむらひろし)
4.武(たけいしさとし)
5.ナオ(すぎやまなおき)
6.Soul Lady(こんどうひでき)
以上 古町で知り合った男衆6人である
このマラソン大会への参加に「古町歌人會の集い〜男の吐息2006〜」と別名が付けられ
この者たちのあいだでは、かねてから大々的なイベントとしてあつかわれていたのである
主催する十日町はこのマラソン大会の趣旨を「雪に親しみ、楽しいマラソンの輪を地域に広げる 生涯スポーツ」とし、ごくごくほのぼのとした平和的な趣旨としているのであるが、この男衆6人にとっては そんなことはまったく頭から抜け落ちている。「俺たちの誰が一番になるのか? 果たして俺たち6人がAクラス(1,2位)、Bクラス(3,4位)Cクラス(5,6位)にどう振り分けられるのか?」といった かけ離れた趣旨になり代わり、壮絶な心理バトルが繰り広げられ、相手を挑発するといった行為が横行していたのである
―つづく
2005年12月22日
電気vol. 2
しばし放心したのち
ぬくもりの残る布団へ直行、「…もうしばらくそのままお待ちください。」って電力会社の人も言ってたし布団の中で待つとするか…
布団の中で 「電気のない生活は今や考えられないんだな」と思い、電車は走っているんだろうかとか ライブハウスでは音響関係はどうなるんだろうか とか
そう言えば仕事はこんな状態でできるのだろうかとか 思いをめぐらせた
非常時で活躍するはずのラジオも電池を入れておかないと意味がないんだなあと気づかされた
そう言えば ウォークマンタイプのラジオがあったな と
ラジオを引っ張りだしてきてNHKを入れた
するとやはり停電情報が繰り返し流されていた
65万戸の家が停電し、信越線、越後線ともに全面不通、新幹線も一部不通、エレーベーターに閉じ込められた人もいる、また、信号機が止まってしまったため 警察官が出て誘導にあたっている、などのニュースを聴いた
いやー大変なことになったな〜 と また布団の中でまどろんでゆく僕
夢を見た 野球をしている 中学時代の同級生も登場している 僕は外野を守っているのだが
足が思うように動かない だから 抜かれてばっかり そして内野を守れということになり
内野で走者を塁間にはさんで 行ったり来たりしているシーンで ジーという物音に目を覚ました
電気が復旧していた 枕元に置いてある電気ストーブにスイッチが入ったのだった(最初に起きたときにスイッチを入れたままだった)
さて 夢の続きを見るかと目を閉じてみたが、もはや意識が夢の邪魔をしている
ここにいたって 僕の今日という一日が始まったといっても過言ではない
電気は人間生活に革新的な進歩をもたらす という通説にうなずくしかない
―おわり
ぬくもりの残る布団へ直行、「…もうしばらくそのままお待ちください。」って電力会社の人も言ってたし布団の中で待つとするか…
布団の中で 「電気のない生活は今や考えられないんだな」と思い、電車は走っているんだろうかとか ライブハウスでは音響関係はどうなるんだろうか とか
そう言えば仕事はこんな状態でできるのだろうかとか 思いをめぐらせた
非常時で活躍するはずのラジオも電池を入れておかないと意味がないんだなあと気づかされた
そう言えば ウォークマンタイプのラジオがあったな と
ラジオを引っ張りだしてきてNHKを入れた
するとやはり停電情報が繰り返し流されていた
65万戸の家が停電し、信越線、越後線ともに全面不通、新幹線も一部不通、エレーベーターに閉じ込められた人もいる、また、信号機が止まってしまったため 警察官が出て誘導にあたっている、などのニュースを聴いた
いやー大変なことになったな〜 と また布団の中でまどろんでゆく僕
夢を見た 野球をしている 中学時代の同級生も登場している 僕は外野を守っているのだが
足が思うように動かない だから 抜かれてばっかり そして内野を守れということになり
内野で走者を塁間にはさんで 行ったり来たりしているシーンで ジーという物音に目を覚ました
電気が復旧していた 枕元に置いてある電気ストーブにスイッチが入ったのだった(最初に起きたときにスイッチを入れたままだった)
さて 夢の続きを見るかと目を閉じてみたが、もはや意識が夢の邪魔をしている
ここにいたって 僕の今日という一日が始まったといっても過言ではない
電気は人間生活に革新的な進歩をもたらす という通説にうなずくしかない
―おわり
電気vol.1
朝起きてテレビをつけようとリモコンをポチッと押したがうんともすんとも言わないからおかしいなと思いつつもあたたかな布団と眠気で再びまどろみの中へ
お昼頃、再び目覚めた僕は 空腹を満たそうと台所へ
電気ポットで湯を沸かし ティータイムといきたいところだが、やはり電気が来てないようだ
僕は、東北電力に電話して、電気がきてない旨を伝えようと受話器に向かうが 電話だって電気が使われているんだった
携帯電話で連絡、「本日早朝より新潟県下越地方を中心として広範囲に渡って停電しております。 全力で復旧作業にあたっておりますが、もうしばらくそのままお待ちください。」と音声が流れた
あっ停電だったのね
んじゃよかった 俺んちだけじゃないのね
詳しい情報を得るため、ラジオをつけようとスイッチをポチッとしたが
そうか これも電気だった
ネットで見るか と思ったけれど 思ったその脳でそうかこれも電気だった
じゃ 飯でも食うか 炊飯ジャーをあける 冷え冷えとしたご飯がそこにあった
あちゃーそうか 停電だもんね
電子レンジであっためようかと 茶碗に盛り始めたところで そうだ レンジも電気じゃねえかよ
何食うかな〜台所じゃ もうガスしか使えないもんな〜 仕方なしに お餅を焼いて チーズをのせて
海苔で巻いて食べた
寒いなー ストーブつけよう!と思ったけれど 石油ファンヒーターだって電気がなければ使えないんだった
―つづく
お昼頃、再び目覚めた僕は 空腹を満たそうと台所へ
電気ポットで湯を沸かし ティータイムといきたいところだが、やはり電気が来てないようだ
僕は、東北電力に電話して、電気がきてない旨を伝えようと受話器に向かうが 電話だって電気が使われているんだった
携帯電話で連絡、「本日早朝より新潟県下越地方を中心として広範囲に渡って停電しております。 全力で復旧作業にあたっておりますが、もうしばらくそのままお待ちください。」と音声が流れた
あっ停電だったのね
んじゃよかった 俺んちだけじゃないのね
詳しい情報を得るため、ラジオをつけようとスイッチをポチッとしたが
そうか これも電気だった
ネットで見るか と思ったけれど 思ったその脳でそうかこれも電気だった
じゃ 飯でも食うか 炊飯ジャーをあける 冷え冷えとしたご飯がそこにあった
あちゃーそうか 停電だもんね
電子レンジであっためようかと 茶碗に盛り始めたところで そうだ レンジも電気じゃねえかよ
何食うかな〜台所じゃ もうガスしか使えないもんな〜 仕方なしに お餅を焼いて チーズをのせて
海苔で巻いて食べた
寒いなー ストーブつけよう!と思ったけれど 石油ファンヒーターだって電気がなければ使えないんだった
―つづく
2005年10月19日
こうして僕はタバコをやめ ていました vol.7
今日が最後です。
vol.1から読み返してみました。こんなにウダウダと理屈をこねないと禁煙できなかったのかと僕の意思の薄弱さを再確認しました。そしてタイトルが正確ではないことにも気づきました。なので最終回だけでもタイトルを修正します(汗)
いや、しかし、そもそも、なぜ 『こうして僕はタバコをやめていました(こうして僕はタバコをやめました)』を書こうと思ったのか?
三年間禁煙して来て、その解禁前に振り返ってみたかったんだな…始まりから…
そして、たばこをやめたいと考えている人の参考になればという願いもあった…
けど…このストーリーを書き終えるにあたり何かしっくりこないのはなぜだろう?
なんか一方的な善を主張したように感じるからかな…タバコを悪だと…
まあいいや そんなに深く考えないで
タバコを欲する僕(身体)→タバコを欲しない僕(身体)
結論としてこの三年間に、このような変化があったわけで
今後 また僕にどのような変化があるか、そんなことはわからないのである…
ダイエー新潟店も来月いっぱいで閉店する。
ダイエー前でレースクイーンお姉さんに、にわかに顔を赤くしてクジを引いた三年前がなつかしい…
こんな結末でいいんか?
あと 11月10日は、俺の誕生日です
最後の最後でグダグダです。
―おわり
vol.1から読み返してみました。こんなにウダウダと理屈をこねないと禁煙できなかったのかと僕の意思の薄弱さを再確認しました。そしてタイトルが正確ではないことにも気づきました。なので最終回だけでもタイトルを修正します(汗)
いや、しかし、そもそも、なぜ 『こうして僕はタバコをやめていました(こうして僕はタバコをやめました)』を書こうと思ったのか?
三年間禁煙して来て、その解禁前に振り返ってみたかったんだな…始まりから…
そして、たばこをやめたいと考えている人の参考になればという願いもあった…
けど…このストーリーを書き終えるにあたり何かしっくりこないのはなぜだろう?
なんか一方的な善を主張したように感じるからかな…タバコを悪だと…
まあいいや そんなに深く考えないで
タバコを欲する僕(身体)→タバコを欲しない僕(身体)
結論としてこの三年間に、このような変化があったわけで
今後 また僕にどのような変化があるか、そんなことはわからないのである…
ダイエー新潟店も来月いっぱいで閉店する。
ダイエー前でレースクイーンお姉さんに、にわかに顔を赤くしてクジを引いた三年前がなつかしい…
こんな結末でいいんか?
あと 11月10日は、俺の誕生日です
最後の最後でグダグダです。
―おわり
2005年10月18日
こうして僕はタバコをやめました vol.6
阿漕(あこぎ)な勧誘方法とはいえ、タバコをやめるための思わぬヒントをくれたレースクィーンお姉さん。僕が帰る頃、彼女たちも帰り支度を始めていました。軽くあいさつを交わし、別れました。
こうして、三年前の誕生日(11月10日)を機に始まりました。
やはり、最初の何ヶ月かは他人が吸っているのを見ると 思わず手を伸ばしたくなりました。これは、意識とは無関係に身体が欲します。
身体が欲するうちは、やはり契約内容を思い出し、コントロールするしかありません。でも、Adamasは禁煙のおかげと思うだけですっと吸いたい気持ちは消えていきました。
僕の場合、納得のいく契約が自分の中で成立した時点ですでに禁煙成功だったのです。
身体がタバコを欲しなくなるまでは、契約内容を思い出し確認する作業が必要でしたが、身体がタバコを欲しなくなってからは、禁煙していることすら忘れてしまいます。吸わないのが当たり前になります。
身体がタバコを欲しなくなるという現象は、時間の長さに比例しています。僕の場合、半年はかかりました。
そして、もう一つ禁煙の強い味方になったのが、友人でした。偶然にも友人も同じ時期に禁煙を始めたのでした。二人で一緒に監視し合いながら禁煙は続きました。
禁煙して一年以上経った頃、タバコを吸ってしまった夢を見ました。監視し合っている友人に指摘されて「やべっ吸っちったー!」てな気持ちで目を覚ますのです。幾度かそんな夢を見ました。その友達も同じ夢を見ると言っていました。そう考えると一度身に付けた生理的習慣を解(ほど)くのは恐ろしく大変であると思います。夢にまで追いかけてくるのですから…
身体がタバコを欲しなくなったら、ほぼ禁煙は成功だと言ってよいでしょう。
来月で三年前に結んだ契約が切れます。つまり、ローンも終わり、禁煙も終わります。
禁煙のゴールは、今となってはどちらでもよくなっています。つまりゴールとして定めたときは、ゴール後、絶対タバコを吸おうと思って禁煙を頑張ったのですが、身体が欲しなくなった今は、吸わないこともできる、ということです。
契約満了の前に、こんな試算をしてみます。
Adamasをタバコに換算してみます。
1箱×30日×12ヶ月×3年間=1080箱
20本×1080箱=21600本
およそ1100箱、22000本のタバコがAdamasに化けた計算になります。
―つづく
こうして、三年前の誕生日(11月10日)を機に始まりました。
やはり、最初の何ヶ月かは他人が吸っているのを見ると 思わず手を伸ばしたくなりました。これは、意識とは無関係に身体が欲します。
身体が欲するうちは、やはり契約内容を思い出し、コントロールするしかありません。でも、Adamasは禁煙のおかげと思うだけですっと吸いたい気持ちは消えていきました。
僕の場合、納得のいく契約が自分の中で成立した時点ですでに禁煙成功だったのです。
身体がタバコを欲しなくなるまでは、契約内容を思い出し確認する作業が必要でしたが、身体がタバコを欲しなくなってからは、禁煙していることすら忘れてしまいます。吸わないのが当たり前になります。
身体がタバコを欲しなくなるという現象は、時間の長さに比例しています。僕の場合、半年はかかりました。
そして、もう一つ禁煙の強い味方になったのが、友人でした。偶然にも友人も同じ時期に禁煙を始めたのでした。二人で一緒に監視し合いながら禁煙は続きました。
禁煙して一年以上経った頃、タバコを吸ってしまった夢を見ました。監視し合っている友人に指摘されて「やべっ吸っちったー!」てな気持ちで目を覚ますのです。幾度かそんな夢を見ました。その友達も同じ夢を見ると言っていました。そう考えると一度身に付けた生理的習慣を解(ほど)くのは恐ろしく大変であると思います。夢にまで追いかけてくるのですから…
身体がタバコを欲しなくなったら、ほぼ禁煙は成功だと言ってよいでしょう。
来月で三年前に結んだ契約が切れます。つまり、ローンも終わり、禁煙も終わります。
禁煙のゴールは、今となってはどちらでもよくなっています。つまりゴールとして定めたときは、ゴール後、絶対タバコを吸おうと思って禁煙を頑張ったのですが、身体が欲しなくなった今は、吸わないこともできる、ということです。
契約満了の前に、こんな試算をしてみます。
Adamasをタバコに換算してみます。
1箱×30日×12ヶ月×3年間=1080箱
20本×1080箱=21600本
およそ1100箱、22000本のタバコがAdamasに化けた計算になります。
―つづく
2005年10月17日
こうして僕はタバコをやめました vol.5
何年タバコやめるとAdamas買えるかな?
3年〜5年かな?
考えました。僕はAdamasを買う。ローンを組む。月々支払うのはタバコをお金に換算した9000円。もしくは切りよく10000円。
何年ローンかはAdamasの値段にもよるけれど3年以上はかかるだろう。
ローンの支払いが終わるまでは、タバコをやめよう!
そして ローンの支払いが終わったらまたタバコを吸おう!
こう決めた、というか、こう決まったのです。苦しい決断では全くなかった。なぜなら、あのずっと欲しかったAdamasが手に入るんだから。むこう何年かの禁煙で…そして禁煙は願っていたこと。
自分と契約を結んだといったほうが適切かな…
よく一大決心をしてタバコをやめようとしている人がいるけど、それはとても意思力を必要とし、とてつもなく大変だと思う。僕もそんな方法で禁煙に挑み、失敗した経験が何度もある。僕が一大決心をしたのは、タバコをやめること、ではなく、Adamasを購入することだったのだ。(僕が禁煙できた最大のポイントはここだと思う)
買い物も済み、ベンチで缶コーヒーを飲みながらそんな契約内容を導きだし、自分と折り合いをつけました。いける!
Adamas を手に入れる。
そのためローンを組む。
ローンを払い終えるまではタバコをやめる。経済的にはタバコを吸っているのと同じように月々10000円(9000円)の支出はある。
ローンを払い終えたら、またタバコを吸える。
すばらしい!
『ローンを払い終えたら、タバコを吸える』このことは重要なんです!
なぜかと言うと タバコをやめる決心が揺らぐのはゴールが無いからなんです。この先一生ずっとタバコを吸えないのか?とか禁煙して一週間位(吸いたい盛り)で自問してみなされ 禁煙が自分とってはるかに困難なものに思えて来てズドーンと突き落とされてしまうのです。そして、いや〜 俺にゃ無理だわって思っちゃうんです。そして、宣言した周囲の友人たちには苦笑いで許しを請い、決意した禁煙を無かったことにし、また、喫煙生活をスタートさせることとなるのです。敗北感をともなって…。
ローンを払い終えたらタバコを吸える!(ゴールがある)という希望(?)はどれだけ禁煙を助けることでしょう…しかもそのローンはあこがれのものを手に入れるため。
―つづく
3年〜5年かな?
考えました。僕はAdamasを買う。ローンを組む。月々支払うのはタバコをお金に換算した9000円。もしくは切りよく10000円。
何年ローンかはAdamasの値段にもよるけれど3年以上はかかるだろう。
ローンの支払いが終わるまでは、タバコをやめよう!
そして ローンの支払いが終わったらまたタバコを吸おう!
こう決めた、というか、こう決まったのです。苦しい決断では全くなかった。なぜなら、あのずっと欲しかったAdamasが手に入るんだから。むこう何年かの禁煙で…そして禁煙は願っていたこと。
自分と契約を結んだといったほうが適切かな…
よく一大決心をしてタバコをやめようとしている人がいるけど、それはとても意思力を必要とし、とてつもなく大変だと思う。僕もそんな方法で禁煙に挑み、失敗した経験が何度もある。僕が一大決心をしたのは、タバコをやめること、ではなく、Adamasを購入することだったのだ。(僕が禁煙できた最大のポイントはここだと思う)
買い物も済み、ベンチで缶コーヒーを飲みながらそんな契約内容を導きだし、自分と折り合いをつけました。いける!
Adamas を手に入れる。
そのためローンを組む。
ローンを払い終えるまではタバコをやめる。経済的にはタバコを吸っているのと同じように月々10000円(9000円)の支出はある。
ローンを払い終えたら、またタバコを吸える。
すばらしい!
『ローンを払い終えたら、タバコを吸える』このことは重要なんです!
なぜかと言うと タバコをやめる決心が揺らぐのはゴールが無いからなんです。この先一生ずっとタバコを吸えないのか?とか禁煙して一週間位(吸いたい盛り)で自問してみなされ 禁煙が自分とってはるかに困難なものに思えて来てズドーンと突き落とされてしまうのです。そして、いや〜 俺にゃ無理だわって思っちゃうんです。そして、宣言した周囲の友人たちには苦笑いで許しを請い、決意した禁煙を無かったことにし、また、喫煙生活をスタートさせることとなるのです。敗北感をともなって…。
ローンを払い終えたらタバコを吸える!(ゴールがある)という希望(?)はどれだけ禁煙を助けることでしょう…しかもそのローンはあこがれのものを手に入れるため。
―つづく
2005年10月16日
こうして僕はタバコをやめました vol.4
タバコをやめれば一ヶ月あたり、9000円が浮き、お姉さんの言うように 音楽聴き放題のコンテンツに加入できるわけだ。決して贅沢ではない。タバコさえやめれば…
とてもクリエイティブな発想だ。ただタバコを忍耐で我慢するのではなく、タバコと引き換えにタバコ以上の快楽を得ようというのである。
問題は、音楽聴き放題がそれほど魅力的な快楽を僕に与えてくれるかということだ。経済的にぎりぎりの生活の中で、このコンテンツに加入すれば、毎月お金が引き落とされていく、ただ タバコをやめたという理由だけがその支出を容認できる理由になるわけである。
まてよ、別にこのコンテンツにこだわる理由はないよな。毎月浮く9000円は、自由に使えるのだ。
そうか!タバコをやめたら毎月9000円でローンも組めるんだ!
だったら タバコをやめることと交換できるようなすげぇー買い物しちゃおう!
僕の本当に欲しい物 欲しすぎてもはや憧れになっていて、よもや手に入れられないかもなあ、とまで思い始め、夢のまた夢にまで昇華してしまったもの そんな物が たった一つ そう たった一つ あった!!!それは…
guitar♪
あまりに欲しすぎて夢を通り越し、儚(はかな)い存在にまでなっていたギターがドドーンと頭の中に舞い降りて来たのだ!
『Ovation Super Adamas』
【ここでこのギターについて少し解説しよう。昔、米にカーマンと言う人がいました。彼はヘリコプターを作る会社の社長をしていました。彼はギターを弾くのが大好きでした。好きが高じてヘリコプターに使う素材(カーボン)を使ってギターが作れないかと考えました。そして、とうとうヘリコプターに使う素材でギターを作ってしまいました。’60年代のことです。ギターの異端児と言われ、独特の雰囲気と音をまとっています。’60’70年代は現在のように円は高くありませんでした。1ドル300円台の頃です。米から輸入されるこのギターは当時100万円位したんです。そんなギターです。おわり】
このギターが手に入るなら タバコやめてもいいなー
と、すっと考えたんです。考えたというか感じたんだな。
そう 体が感じたんです。
自分がAdamasを抱えている姿を想像したんです ニヤニヤしながら…
決めた!!!Adamas買おう!!!そのかわりタバコやめよう!!!
―つづく
とてもクリエイティブな発想だ。ただタバコを忍耐で我慢するのではなく、タバコと引き換えにタバコ以上の快楽を得ようというのである。
問題は、音楽聴き放題がそれほど魅力的な快楽を僕に与えてくれるかということだ。経済的にぎりぎりの生活の中で、このコンテンツに加入すれば、毎月お金が引き落とされていく、ただ タバコをやめたという理由だけがその支出を容認できる理由になるわけである。
まてよ、別にこのコンテンツにこだわる理由はないよな。毎月浮く9000円は、自由に使えるのだ。
そうか!タバコをやめたら毎月9000円でローンも組めるんだ!
だったら タバコをやめることと交換できるようなすげぇー買い物しちゃおう!
僕の本当に欲しい物 欲しすぎてもはや憧れになっていて、よもや手に入れられないかもなあ、とまで思い始め、夢のまた夢にまで昇華してしまったもの そんな物が たった一つ そう たった一つ あった!!!それは…
guitar♪
あまりに欲しすぎて夢を通り越し、儚(はかな)い存在にまでなっていたギターがドドーンと頭の中に舞い降りて来たのだ!
『Ovation Super Adamas』
【ここでこのギターについて少し解説しよう。昔、米にカーマンと言う人がいました。彼はヘリコプターを作る会社の社長をしていました。彼はギターを弾くのが大好きでした。好きが高じてヘリコプターに使う素材(カーボン)を使ってギターが作れないかと考えました。そして、とうとうヘリコプターに使う素材でギターを作ってしまいました。’60年代のことです。ギターの異端児と言われ、独特の雰囲気と音をまとっています。’60’70年代は現在のように円は高くありませんでした。1ドル300円台の頃です。米から輸入されるこのギターは当時100万円位したんです。そんなギターです。おわり】
このギターが手に入るなら タバコやめてもいいなー
と、すっと考えたんです。考えたというか感じたんだな。
そう 体が感じたんです。
自分がAdamasを抱えている姿を想像したんです ニヤニヤしながら…
決めた!!!Adamas買おう!!!そのかわりタバコやめよう!!!
―つづく
2005年10月15日
こうして僕はタバコをやめました vol.3
お姉さんも 僕がことを理解したのを感じたのか、さすがに悪いと同情したのか、営業トークもかなりグダグダになっていた。
(こんなに純粋に空くじなしの一等に喜んでくれるなんて なんていい人なのかしら…なんてお馬鹿なのかしら)てなことを思っていたかは わからないけど
僕はかなり テンションダウンしていたし お姉さんも長時間ここでこんな仕事をしていたためか 疲れの色が見えていた。
この勧誘方法は逆効果だろう…からくりがわかった瞬間 説明聞かずにその場を去りたくなるもんね…
「大変ですね 今日はいつまで やってるんですか?」
「ダイエーが閉店時間になるまで…」そんなフランクな会話がまじりるようになり…彼女の話を一通り聴き パンフレットを受け取った。
「とりあえずダイエーに用事あるんで 買い物しながら考えますよ」と言い残し、その場を後にした。
一人になり、本来の目的の買い物をしながら考えた。
この営業で発せられた彼女のある一言が、僕にとってタバコをやめるための思わぬヒントとなったのである。
このコンテンツに加入すると月々6000円程度で 音楽が有線で聴き放題なのだそうだ。
そんな暮らし、僕にとっちゃ贅沢だと思い、断ることしか考えていなかったのだが、次のようなことを言われ ふと考えてしまった!
「ひと月にCD何枚買いますか?」
この頃は 結構、CDを買っていた。このコンテンツに加入すればCDを買わずに済むというのである。
さらに
「一日のタバコ代と思えば安いじゃないですか?」 と来たもんだ。
この言葉を発端に、僕の頭は様々な演算を始めた。
タバコは一日一箱吸ってるから 一ヶ月で300円×30日=9000円か!
これを機にタバコをやめるか!!それでこのコンテンツに加入する…か!?
タバコをやめて音楽聴き放題のコンテンツに加入…悪くない
この頃 タバコは切実にやめたかったし 何回か 禁煙に挑戦しては失敗、ということを繰り返していた。
タバコをやめられるんだ悪くない…でも本当にタバコをやめ続けられるのか?
そんな交換条件は成立するのか、僕は確かにタバコをやめたい
―つづく
(こんなに純粋に空くじなしの一等に喜んでくれるなんて なんていい人なのかしら…なんてお馬鹿なのかしら)てなことを思っていたかは わからないけど
僕はかなり テンションダウンしていたし お姉さんも長時間ここでこんな仕事をしていたためか 疲れの色が見えていた。
この勧誘方法は逆効果だろう…からくりがわかった瞬間 説明聞かずにその場を去りたくなるもんね…
「大変ですね 今日はいつまで やってるんですか?」
「ダイエーが閉店時間になるまで…」そんなフランクな会話がまじりるようになり…彼女の話を一通り聴き パンフレットを受け取った。
「とりあえずダイエーに用事あるんで 買い物しながら考えますよ」と言い残し、その場を後にした。
一人になり、本来の目的の買い物をしながら考えた。
この営業で発せられた彼女のある一言が、僕にとってタバコをやめるための思わぬヒントとなったのである。
このコンテンツに加入すると月々6000円程度で 音楽が有線で聴き放題なのだそうだ。
そんな暮らし、僕にとっちゃ贅沢だと思い、断ることしか考えていなかったのだが、次のようなことを言われ ふと考えてしまった!
「ひと月にCD何枚買いますか?」
この頃は 結構、CDを買っていた。このコンテンツに加入すればCDを買わずに済むというのである。
さらに
「一日のタバコ代と思えば安いじゃないですか?」 と来たもんだ。
この言葉を発端に、僕の頭は様々な演算を始めた。
タバコは一日一箱吸ってるから 一ヶ月で300円×30日=9000円か!
これを機にタバコをやめるか!!それでこのコンテンツに加入する…か!?
タバコをやめて音楽聴き放題のコンテンツに加入…悪くない
この頃 タバコは切実にやめたかったし 何回か 禁煙に挑戦しては失敗、ということを繰り返していた。
タバコをやめられるんだ悪くない…でも本当にタバコをやめ続けられるのか?
そんな交換条件は成立するのか、僕は確かにタバコをやめたい
―つづく
2005年10月14日
こうして僕はタバコをやめました vol.2
お姉さんに手招きされ 賞品であるチューナーが置かれているテーブルについた。
「おめでとうございます。これ買うと6万円位するんですよ よかったですね」
「あっはい まさか 当たるとは思いませんでした…」
「取り付ける工事費もキャンペーン中なので無料になります」
「…んっ…」
僕は単純にその一等賞品とやらを受け取って 終わりだと思っていたのだ。しかし、どうやら違うようだ。
取り付け後、どんなコンテンツを利用しますか?だとか 普段は邦楽と洋楽どちらをよく聴きますか?とか 次から次へとお話がある。
このチューナーを取り付けるとどんなにいいかを説明しているわけである。
つっつまりは営業されているわけだ。
ドドーン!事態が飲み込め始めた。急速に冷めて行くテンション。
自分が置かれている状況が知りたくて、逆にお姉さんの方に質問したくなってくる…あのもしかして このチューナー取り付けると毎月お金かかるんですか?
そして もしかして このくじ全部一等なんじゃありません?
そそんなことないですよ〜と笑顔で否定するけど お姉さんの歯切れは悪い
ドヒェー!すべてを理解した(遅い!)
つまり このおなごたちは そのコンテンツ配信会社(名前は覚えていないU-SENでもスカパーでもないのは確か)に僕を加入させたくて、全部一等のくじを用意し
僕をのぼせ上がらせて 加入にこぎつけようとする魂胆だったのである。元々、コンテンツに加入してもらうことが狙い!
別にこういった勧誘方法を彼女たちが考えたわけではあるまいが、ひどく裏切られた気分だった…
竜宮城からこっちの世界に戻った僕は、ふとまわりを見渡してみた。
みんなに注目されている…はずもなく…黄昏(たそがれ)時、あたりはうす暗くなり、足早に家路を急ぐひとの群れ…
ポツネーン!と僕はチューナーの積まれたテーブルを前に一人座っていたのだ。(現代版竜宮城!)
―つづく
「おめでとうございます。これ買うと6万円位するんですよ よかったですね」
「あっはい まさか 当たるとは思いませんでした…」
「取り付ける工事費もキャンペーン中なので無料になります」
「…んっ…」
僕は単純にその一等賞品とやらを受け取って 終わりだと思っていたのだ。しかし、どうやら違うようだ。
取り付け後、どんなコンテンツを利用しますか?だとか 普段は邦楽と洋楽どちらをよく聴きますか?とか 次から次へとお話がある。
このチューナーを取り付けるとどんなにいいかを説明しているわけである。
つっつまりは営業されているわけだ。
ドドーン!事態が飲み込め始めた。急速に冷めて行くテンション。
自分が置かれている状況が知りたくて、逆にお姉さんの方に質問したくなってくる…あのもしかして このチューナー取り付けると毎月お金かかるんですか?
そして もしかして このくじ全部一等なんじゃありません?
そそんなことないですよ〜と笑顔で否定するけど お姉さんの歯切れは悪い
ドヒェー!すべてを理解した(遅い!)
つまり このおなごたちは そのコンテンツ配信会社(名前は覚えていないU-SENでもスカパーでもないのは確か)に僕を加入させたくて、全部一等のくじを用意し
僕をのぼせ上がらせて 加入にこぎつけようとする魂胆だったのである。元々、コンテンツに加入してもらうことが狙い!
別にこういった勧誘方法を彼女たちが考えたわけではあるまいが、ひどく裏切られた気分だった…
竜宮城からこっちの世界に戻った僕は、ふとまわりを見渡してみた。
みんなに注目されている…はずもなく…黄昏(たそがれ)時、あたりはうす暗くなり、足早に家路を急ぐひとの群れ…
ポツネーン!と僕はチューナーの積まれたテーブルを前に一人座っていたのだ。(現代版竜宮城!)
―つづく
2005年10月13日
こうして僕はタバコをやめました vol.1
今日から数日に渡り、このタイトルが続きます。タバコをやめたいけれどどうしてもやめられないあなた 必読ですよ!
いや ウソです。多分 これを読んでもやめられないでしょう。
しかし 一日一箱(二日に一箱のときもあった)タバコ(Marlboro MENTHOL LIGHTSやめたくなってからはSalem PIANISSIMO)を吸っていた僕が三年前の誕生日11月10日にタバコを絶って以後 一本も吸っていないのは事実です。
僕のサクセス?ストーリーをここにお披露目しますので参考になさってください。(あなたの成功を保証するものではありません…あしからず)
きっかけは空くじなしの懸賞だった!
とある三年前の10月、僕は新潟の万代シティーで買い物すべくマクドナルドの前の交差点をダイエー側に渡り終えた直後だった。
「ねーおにいさん!くじ引いてって〜♪」
女性のピンク色の声は確かに僕に投げかけられていた。
本能的に振り返る僕 レースクゥイーンのような格好をしたきれいなお姉さんたちが箱を差し出して来た。
「今 キャンペーン中で1等は音楽が聴けるチューナーがあたるんです♪
ウフッ」
まあ 別にくじ引くくらい やぶさかではないさ てれッ ッぽ とほっぺを赤くして くじを引きましたとさ〜
箱に手を入れて三角形のくじを一枚引いたわけ
開いてみると なななんと!!
『一等』と書いてある!
「おーやったー!」なんて軽く拳を握って
おねえさんにかなりな笑顔で差し出した(このときの模様を撮影した映像があればな〜…かなり かわいかったと思う。このときは巨人の野球帽をかぶって友達と銀座をねり歩いた小六の僕 以来のかわいらしさだったろう。)
「おめでとうございま〜す!!!」カラ〜ン カラ〜ン カラ〜ン
とカネが打ち鳴らされて一躍 道行く人の注目の的になった…気がした。
僕は自然と舞い上がった。
「こんなことってあるんだな〜いや 俺も意外にくじ運強いんだな」なんて思いながら 次なる展開を 一人 舞台に立たされた気分で待っている。
慌ただしく何やら動いているお姉さんに流し目をしながら…
おやっ なんだこの違和感は 僕はお姉さんたちの目が真剣なのに 気がついた。
いや もう少し笑っててもよくねーか? 一等当たったんだぜ…
俺的には一世一代の大舞台なんですけど…
―つづく
いや ウソです。多分 これを読んでもやめられないでしょう。
しかし 一日一箱(二日に一箱のときもあった)タバコ(Marlboro MENTHOL LIGHTSやめたくなってからはSalem PIANISSIMO)を吸っていた僕が三年前の誕生日11月10日にタバコを絶って以後 一本も吸っていないのは事実です。
僕のサクセス?ストーリーをここにお披露目しますので参考になさってください。(あなたの成功を保証するものではありません…あしからず)
きっかけは空くじなしの懸賞だった!
とある三年前の10月、僕は新潟の万代シティーで買い物すべくマクドナルドの前の交差点をダイエー側に渡り終えた直後だった。
「ねーおにいさん!くじ引いてって〜♪」
女性のピンク色の声は確かに僕に投げかけられていた。
本能的に振り返る僕 レースクゥイーンのような格好をしたきれいなお姉さんたちが箱を差し出して来た。
「今 キャンペーン中で1等は音楽が聴けるチューナーがあたるんです♪
ウフッ」
まあ 別にくじ引くくらい やぶさかではないさ てれッ ッぽ とほっぺを赤くして くじを引きましたとさ〜
箱に手を入れて三角形のくじを一枚引いたわけ
開いてみると なななんと!!
『一等』と書いてある!
「おーやったー!」なんて軽く拳を握って
おねえさんにかなりな笑顔で差し出した(このときの模様を撮影した映像があればな〜…かなり かわいかったと思う。このときは巨人の野球帽をかぶって友達と銀座をねり歩いた小六の僕 以来のかわいらしさだったろう。)
「おめでとうございま〜す!!!」カラ〜ン カラ〜ン カラ〜ン
とカネが打ち鳴らされて一躍 道行く人の注目の的になった…気がした。
僕は自然と舞い上がった。
「こんなことってあるんだな〜いや 俺も意外にくじ運強いんだな」なんて思いながら 次なる展開を 一人 舞台に立たされた気分で待っている。
慌ただしく何やら動いているお姉さんに流し目をしながら…
おやっ なんだこの違和感は 僕はお姉さんたちの目が真剣なのに 気がついた。
いや もう少し笑っててもよくねーか? 一等当たったんだぜ…
俺的には一世一代の大舞台なんですけど…
―つづく
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